ジャージの下は小宇宙(仮)

オタクが主婦に擬態しています。

流産しました。

5日前、流産した時の話。

金曜の夜中、陣痛のような痛みに襲われた。

痛くて痛くて、我慢できなくて病院へ行ったら、

流産の可能性が高いと診断されて緊急入院することになった。

子宮の収縮を抑制する点滴を夜通し打ってもらったけど、痛みはずっと引かなくって。

先生は、頑張ろうって励ましてくれたけど、

あーもう無理なんだなってなんとなく身体が悟っていた。

痛みがひどくて、出血も止まらなくて、

何度か内診してもらった。

赤ちゃんはちゃんと映っていたし心臓もぴこぴこ動いていたけど、希望なんて持てなかった。

近いうちに出ていってしまうんだろう、いつなんだろう、今日か明日かってそればかり考えていた。

日曜の朝。

痛みに呻きながらベッドで寝ていたら、突然すごい出血があって、

赤ちゃんが出ていったのがわかった。

ナースコールを呼んだ。パニックになりながら、赤ちゃん出ちゃった、って泣いた。

助産師さんが来て、診てもらった。

赤ちゃんです、と言われた。

完全に出てるわけじゃないから、処置室まで一緒に行きましょう、と。

もう無理なんですか?と聞いた。完全に出たわけじゃないのなら、もしかしたら、って思った。ありえないのに。

助産師さんは静かに頷いた。

涙が止まらなかった。

胸が潰れそうで、苦しくて、辛くて、叫び出したかった。

とにかく移動しましょうって、車椅子に乗せようとしてくれた。

「座ったら、赤ちゃん潰れちゃいますか」って聞いたら、助産師さん、答えに詰まっていた。

きっとそうなんだろうと思った。

車椅子には乗らず歩かせてもらった。

倒れそうになりながら必死に処置室まで歩いて、診察台に座ろうとした瞬間、また凄い勢いで出血があって、

完全に赤ちゃんが離れていったことが分かった。

涙と震えが止まらなくて、心臓が速くて痛くて、崩れ落ちそうになった。助産師さんが必死に支えてくれて、内診の間もずっと手を握ってくれていた。

麻酔を打って、意識が途切れて、気が付いたら処置が終わっていた。

こんなに悲しくて苦しくても、麻酔を打てば眠れるんだなって不思議だった。