ジャージの下は小宇宙(仮)

オタクが主婦に擬態しています。

「貸して」「嫌だ」の見守り方。

子供同士のおもちゃの貸し借りって見ていて本当ハラハラする。
教育番組のように「貸して」「どうぞ」とすんなりいくことってなかなか無い。
大抵は喧嘩に発展して、どちらかが泣いたり手が出たり。保護者としてはそうなる前に仲裁に入りたいところ。

でも殆どの育児書には見守るのが正解だと書かれているし、かといって相手の親の手前そうもいかなかったりする。
難しい。

今日行った児童館で、3歳長女がソフトブロックで大きな象を作りました。
時間を掛けて一生懸命作っただけあって、親の私が見てもなかなかの出来栄え。
娘もご満悦で背中に乗り続けていました。

そこに現れた2歳の女の子。
「貸して!」
娘はガン無視。女の子は貸して貸してを連呼。

無視は良くない、嫌なら嫌とちゃんと伝えようね。と促すと、娘は「じゃあ後で貸してあげる」と。

しかしそこから何分経っても娘は頑として動かない。
痺れを切らした女の子は、「貸してよーーー!!」と怒った後、床に突っ伏して泣いてしまいました。

そろそろ貸してあげたら?
いや。
どうして嫌なの?
だって…あの子も自分で作ればいいじゃん。

なるほど。

頑張って作ったのに、好き勝手遊ばれるのがなんかシャクなのかなあ。
試行錯誤を重ねた末に一生懸命に作り上げた、娘にとって大事な作品。出来上がった時の達成感や喜びもひとしおだった事だろう。
その過程があるからこそ、女の子の行動が美味しいとこ取りのように思えて嫌なのかもな。
と、大人目線で勝手に考える。

私としては、相手は年下の女の子だし、親御さんの心情も気になるところだし出来れば貸してあげてほしかったけど、そんなの親のエゴだよな。と思ったので、あまり貸すように促すことはせず、相手の女の子には「ごめんね。一生懸命作ったから、大事なんだって。」と伝えた。

向こうのお母さん、気分害したかなー。
性格悪いって思われたかなーーー。
女の子は泣いて転げ回っていました。
ちょっと申し訳ない気持ち。

でも基本的に私は、おもちゃはもともと使っていた側に決定権があり、貸してと言われても拒否する権利はあると思っている。
なので娘にも「嫌なら嫌って言っていいんだよ」と常々伝えている。娘が断ったことで相手の子がどれだけ泣こうが怒ろうが、娘を叱る事はしない。相手の親御さんへのポーズとして「貸してあげたらー?」くらいは言うけれど。

その分、娘が「貸して」と言う側になっても、断られれば諦めるように促しています。

色んな考え方があると思うので、きっと私のやり方にイラッとされたお母さんも今まで居たんだろうなとは思う。
今日も多分そう。

でも、最終的に娘と女の子は仲良く遊んでくれたので一安心。娘も最後には象さん貸してあげられたしね。

子供ってそんなもん。親が気を揉む必要ってないんだよね。